(中日新聞 H11.2.19)
今秋に竣工を予定している「100周年記念館 プラチナの日ふりそそぐホール」のアートディレクターを担当していただく山高6期の今村幸生氏が制作された彫刻モニュメントと絵画が完成。
以下、中日新聞記事を引用させていただき今村氏を紹介させていただきます。
郵政省が、大王町船越に建設している総合保養施設「メルパール伊勢志摩」の、国際会議場ロビーに飾る彫刻モニュメントと絵画4点が完成した。施設がオープンする今年夏ごろお披露目される。
作者は伊勢市とパリにアトリエを構え、国内外で活躍する画家の今村幸生さん(63)。ヨーロッパ各国での個展活動のほか、平成2年に代表的な絵画41点が津市の県立美術館に、一昨年には屏風の大作が、フランス大統領府に公式収蔵されるなどの実績がある。県内では、伊勢市の県営サンアリーナ正面玄関にそびえる高さ10mの巨大モニュメント「門」の作品が知られている。
今回は郵政省からの依頼を受け、昨年11月に制作開始。伊勢市のアトリエや知人の鉄工所などで金属加工や木工の専門家の協力を得ながら取り組んできた。絵画は150号から200号サイズの大作4点。「自然の力」をイメージした抽象的な油絵で、深緑、深紅、群青色を基調に描いている。彫刻は一辺約20pのアルミ製の角柱が複雑な曲線を描き絡み合っている。高さ約3m、重さ約500s。テーマは「空の真珠」。
いずれの作品も、照明効果を計算し、見る角度によって趣が変化するよう工夫した。
絵画は表面にアルミ板や木片を埋め込み、光と影のコントラストが作品の一部となるように仕上げてある。彫刻はアルミの表面に彫った細かな溝がピンクやブルー、オレンジのライトで乱反射し、真珠色に輝くという。
今村さんは「飾る場所にふさわしい作品になるように意識した。鑑賞した人それぞれの感性で、さまざまな印象を受けてもらえば満足です」と話している。
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自然の力をイメージした絵画

アルミ彫刻のモニュメント「空の真珠」
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